僕は、自分自身では若いつもりでも既に50代半ばの半分爺様です。
職業は自営業、たった一人っきりで設計事務所をやってる個人事業主です。
設計屋なんていうのは、傍から見るほど楽な商売じゃなくて、そりゃもう悲惨な商売なんですよ。
楽そうに見えるでしょうねぇ、一日デスクについてパソコンの前に座って、キーボードとマウスをコチコチやってればご飯が頂ける。。。と、そんな風に思っていらっしゃる方のなんと多いことか。
でも、実際は聞くも涙、語るも涙とは正にこのことなんですよ。
公共事業に関する仕事を主に受注しています。
たった一人っきりの事務所なんだから、もちろん各自治体等からの直接依頼なんて有りません。
大手設計会社の下請けさんですね。
なんやらかやらで、自治体発注時の半額見当まで下がった依頼金額で仕事を受けて生活を続けるわけです。
当然、数をこなさなきゃ食いつなぐことは難しいということになります。
一人っきりで数をこなすということは、デスクに向かう時間を増やすということです。
一日というのは、誰にでも公平に24時間が与えられ、それは僕に対しても同様です。
じゃぁ、どうやって仕事時間を増やすのか・・・
そうです。自由な時間、休憩、休日、睡眠時間を削って、請け負った仕事をやっつけるということになります。
で、タイトルの意味を以下に書き連ねると。
公共事業というのは、概ねの仕事が年度末納期となります。
よって、3月を踏ん張ってやり過ごしさえすれば思いっきり羽を伸ばせる季節がやってくるのです。
だから、桜が大好きです。
桜の花は、僕に自由を約束してくれる花です。
毎年、毎年、年度末の悲惨な状況を乗り越えられるのは、桜の花が咲くからですね。
今年は特に、3月15日に抱えていたアレコレの仕事を全て納品したので、既に2週間近くノンビリダラダラと過ごしています。
このとんでもなく忙しい時にやってくる確定申告も泣きながら処理しました。
今、僕は自由です。
だけど、それももう1週間ぐらいの天国なのだろうなぁと思っています。
断ってしまえば良かったのに、4月スタートの新年度業務を請けてしまったのですよ。
なんということでしょ。
悲しい貧乏性ですね、仕事がプツンと切れてしまうと、それはそれで不安になるのです。
こうして、また一人っきりの設計屋は泣きながら一年を過ごすことになるのです。
『哀れ』花の命は短くて…です。
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